この記事では…
この記事では、
愛知県半田市にあり、「矢勝川堤の彼岸花」の見どころについて紹介していきます。
この矢勝川堤は、小学校に国語の教科書で習う童話「ごんぎつね」の舞台となった場所です。
カップルや夫婦・お子さん連れで訪れると、素敵な思い出が作れる場所になっているので、
ぜひ行ってみてくださいね。
矢勝川堤の彼岸花について
童話「ごんぎつね」の舞台
矢勝川の南側に位置する岩滑町は、童話「ごんぎつね」の舞台の場所です。
ごんぎつねといえば、全国の小学4年生の国語の教科書に掲載されている国民的童話の一つです。
その歴史は長く、昭和6年に当時18歳だった作者「新美南吉」さんが執筆し、
昭和31年から教科書に掲載され続けている物語で、最後は想いもよらぬなんとも悲しい物語になっています。
そして、矢勝川から500mほど北にある権現山がその物語の「ごん(きつね)」が住んでいた山と言われ
今もなお狐が住んでいる自然豊かな場所になっています。
300万本の彼岸花
9月下旬から10月上旬には、矢勝川には300万本の彼岸花が咲き誇ります。
この彼岸花の歴史は、平成2年のこと。
ある時、岩滑町で生まれ育った小栗大造さんが一人で壮大なプロジェクトを企画します。
そのプロジェクトは、
"新美南吉がよく散策した矢勝川の堤をキャンバスに、彼岸花で真っ赤な風景を描こう"というプロジェクトで、
ただ一人で草刈りをし、彼岸花の球根を植えるその姿に、
しだいに町民の方から協力者が出て広がっていきました。
そのプロジェクトを町全体が取り組んだことによって、
今現在では矢勝川1.5Kmにわたって300万本の彼岸花が咲くようになりました。
見頃の時期はお祭りをやっている
毎年9月下旬から10月上旬まで、「ごんの秋まつり」としてお祭りが開催されています。
お祭りでは、屋台が広場に立ち並び、地元高校生プロデュースによる「結婚式と提灯行列」が催されます。
また、それだけでなく町民の方による「彼岸花のライトアップ」「紙芝居」なども主催されています。
お土産の販売もされていて、矢勝川に隣接する「おいしい村」さんでは、常時地域の特産物も販売されています。
彼岸花の開花状況
彼岸花の開花状況は、毎年9月中旬ごろから「新美南吉顕彰会」さんのWebサイトで発表されています。
1週間ごとに実際に写真で撮影された堤防を公開されていて、
彼岸花の開花状況を見ることができます。
新美南吉顕彰会さんが公開している彼岸花の開花状況は、
以下のリンクより見ることができます。
-
彼岸花
例年、9月下旬から10月初旬頃にかけて、新美南吉記念館近くを流れる矢勝川の堤は300万本の彼岸花で真っ赤に染まります。美しい彼岸花を始め、期間中に開催される様々なイベントをお楽しみください。
開花状況を見る
童話「ごんぎつね」とは…
物語の要約
山の中に住んでいた小狐「ごんきつね」はある時、
兵十(ひょうじゅう)という人が川(矢勝川)で魚獲りをしていました。
ごんぎつねは、いたずら好きなのでせっかく兵十がとったうなぎや魚たちを逃してしましました。
十日ほど経ち、ごんぎつねは兵十のおっかさんがなくなって葬式をしているのも目撃します。
それをみたごんぎつねは、「兵十のおっかさんが鰻を食べたいと言ったに違いない」と思い、
自分のしたいたずらに後悔します。
その償いから、ごんぎつねは兵十へ盗んだいわしを兵十の家に置いていきました。
しかし、兵十はいわし泥棒と勘違いされて酷い目にあったのを知り、
ごんぎつねはしまったと思いました。
それからは、くりや松茸持っていきました。
不思議に思った兵十は町民にそれを話すと神様のお陰だと話されていました。
そして、しばらくそれが続いた日
ごんが栗を持ってきているところを兵十に見つかります。
兵十はごんぎつねがいたずらしにきたと勘違いして火縄銃でごんぎつねを打ってしまいます。
打った後兵十は、家に栗があるのを見つけ、毎日くりや松茸を運んできてくれたのは
ごんぎつねだと知ります。
ごんぎつねは、その問いかけにうんとうなずき目を瞑ってしまいました。
という、悲しい物語です。
全文を読みたい方は、以下のリンクより読むことができます。
ぜひ、読んでみてください。
-
童話「ごんぎつね」全文
www.yanabe-e.ed.jp
作家「新美南吉」について
新美南吉さんは、大正2年に愛知県知多郡半田町岩滑で生まれます。
本名は正八(しょうはち)
16歳から童話・童謡を創り始め、生涯で30作ほどの作品を作る。
ごんぎつねは、南吉さんが18の頃に書いた作品です。
また、数々の作品の舞台は、矢勝川や岩滑周辺を中心とした舞台になっています。
そして、29歳の頃結核により生涯を閉じる。
新美南吉記念館
観光地「矢勝川堤の彼岸花」のすぐ南には、
童話「ごんぎつね」を書いた新美南吉さんの作品や生活を展示・再現している
「新美南吉記念館」があります。
ごんぎつねの世界観をはじめ、南吉さんの生涯が解説されている施設です。
そちらも以下の記事で紹介していますので、
ぜひ読んでみてくださいね。
-
[執筆中] Coming Soon… - フォドレな旅
ただいま執筆中です…今しばらくお待ちください…
phodre-journey.hiromi.blog
矢勝川堤で撮れる写真
彼岸花の風景
※ 写真をタップすると写真購入画面へ飛びます。
矢勝川堤には、上記写真のように
一面赤色の絨毯を敷いたかのように彼岸花が咲き誇っています。
この一面彼岸花が見れる風景はここだけで、愛知県屈指の名所として知られています。
写真だけでなく、動画も撮影してきました。
どんな風景になっているのかぜひ、以下の動画もチェックしてみてください。
車椅子でも楽しめる
名所は段差がないバリアフリー
矢勝川堤へは段差がないバリアフリーになっています。
また、矢勝川堤の道は未舗装ですが、自走電動車椅子でも移動できる道になっています。
以下の写真のように、実際に電動車椅子の方も一人で見にきていました。
未舗装の道については、以下の動画にて道の状態を撮影してきました。
粘土質の硬い地面の上に砂利が引かれているような道になっています。
特産物
減農薬のお米「稲穂のしずく」
「おいしい村」さんで買える
矢勝川堤での特産物は、一般のお米よりも農薬を10分の1まで抑えた減農薬米が有名です。
そのお米が、観光地である「矢勝川堤の彼岸花」の直売所にて販売されています。
売店では、農協等の仲介がないため一般のお米よりも安く販売されていて、
しかも農協指定の農薬を使っていないため一般市場でも出回らない貴重なお米です。
私が訪れた時は既に10kg米は売り切れていました。
2024年はお米が高騰していてた年で、わかりやすく例えると
通常スーパーなどでは10kgは7500円〜8000円ほどしていますが
この直売所では10kg 5300円で販売されていました。
とても安いので、ぜひお米目当てでも立ち寄れる売店になっています。
また、以下のリンクより楽天市場でも購入することができるので、
ぜひチェックしてみてくださいね。
-
愛知県産こしひかり「稲穂のしずく」 特別栽培米5Kg
詳細をみる
生せんべい
「総本家 田中屋」さんで買える
生せんべいは、半田市の特産品であり昔ながらの銘菓です。
生せんべいの歴史は古く、時は永禄三年(1560)の桶狭間の戦い。
今川義元に加勢した徳川家康は、織田信長の戦に敗れ、道中矢勝川を渡り半田に着きました。
家康は、空腹のためとある百姓家の庭先に干してある生のせんべいを所望し、
食べたことが始まりとされています。
とても古い歴史の銘菓であり、ぜひ一度は食べておきたいお菓子になっています。
購入できる場所は、矢勝川から南に位置する「総本家 田中屋」さん。
総本家 田中屋さん矢勝川堤の彼岸花から車で6分(2.2km)の場所にあります。
ぜひ一度、お土産や思い出として手にとってみてはいかがでしょうか?
楽天市場にもふるさと納税対象商品として販売されています。
ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
-
愛知県知多半島の特産銘菓「生せんべい」
詳細を見る
南吉の黄ごん芋
新美南吉記念館・丸初製菓本舗さんで買える
矢勝川の特産品として、3つ目に紹介しておきたいものは、
半田新美南吉生誕の地にちなんで作られた半田銘菓「南吉の黄ごん芋」
"おいしく黄金色に焼き上げたさつまいもにシナモンの風味が絶品・美味の焼き菓子" とのことです。
こちらの銘菓は、矢勝川堤の彼岸花の隣接する「新美南吉記念館」で販売されています。
新美南吉記念館では、数が少ないためそこになければ本店である「丸初製菓本舗」さんで購入できます。
丸初製菓本舗さんは、「矢勝川堤の彼岸花」から東南へ車で9分(3.1km)の場所にあります。
数量には限りがあるため、あらかじめ電話にて確認してほしいとのことなので、
お買い求め目の方は、「丸初製菓本舗 電話番号:0569-21-0391」へ電話確認しましょう。
また、調べたところ、ネット販売はしていないようなので
現地に訪れた人のみ手に入れれる貴重な銘菓になっています。
ぜひ、忘れることなく味わってみてくださいね。
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丸初製菓本舗
創業110年、和菓子の丸初製菓本舗。人気の和菓子や、新商品のご紹介。
詳細を見る
矢勝川近辺に道の駅はある?
道の駅の代わりに「町の駅」
矢勝川近辺では、道の駅はありません。
その代わり「まちの駅」である「味の蔵 たけとよ」さんがあります。
「味の蔵 たけとよ」さんでは、主に武豊町の特産品が買えます。
もし、彼岸花を見た後にさらに南下して知多半島へ行くのであれば
休憩地としての経由地として訪れるといいかもしれませんね。
場所としては、矢勝川堤の彼岸花から南へ車で21分(9.5km)の場所にあります。
以下のリンクに「味の蔵 たけとよ」さんのWebサイトを紹介しておきます。
ぜひ、旅行プラン・旅プランに入れてみてはいかがでしょうか?
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まちの駅「味の蔵たけとよ」レストラン・味噌たまり・地産野菜・お土産|愛知県知多郡武豊町地域交流センター内
詳細を見る
アクセス
車でお越しの場合
[無料] 新美南吉記念館の駐車場
矢勝川堤の彼岸花を訪れる際に、無料で駐車できる駐車場は「新美南吉記念館」です。
駐車場の開場は、現在では24時間開放されていて閉鎖の時間はありませんと施設の方に聞きましたが、
時期によっては閉鎖されるかもしれないので目安として17:45までには出庫するのをお勧めします。
ですが、無料で駐車できることと利用者が「施設利用の方」「公園利用の方」「彼岸花の観光の方」などが利用されるため
私が訪れた午後12時台では既に満車でした。
お昼時に到着予定の場合は、待ち時間を見込んでスケジュールを組んだほうが良さそうです。
[有料]「おいしい村」さんの駐車場
矢勝川堤の彼岸花に隣接する駐車場は、「おいしい村」さんが運営する有料駐車場です。
こちらは駐車1回 1000円とちょっと料金は高めです。
ですが、矢勝川堤まで徒歩1分圏内という近さで駐車することができます。
こちらも、私が訪れた12時台ではほぼ満車で、待つ方もいらっしゃいました。
こちらへ駐車予定の方も待ち時間を想定してスケジュールを組まれたほうがいいでしょう。
バイクでお越しの場合
[無料] おいしい村の西側駐輪スペース
バイクに関しては、「おいしい村」の駐車場の西側に隣接する空き地に無料で駐車することができます。
こちらは、正規の駐車場ではないですが
ごんのあき祭りのスタッフの方からここに止めても問題ないとのことで、私が案内されました。
私も実際に駐輪させていただき、取材をさせていただきました。
矢勝川堤の彼岸花までは徒歩1分圏内で訪れることができるので、とてもありがたい駐輪スペースです。
[無料] 新美南吉記念館の駐輪場
バイクの無料駐輪場としては、「新美南吉記念館」でも無料で駐輪することができます。
駐輪場の開場は、こちらも車と同様に現在では24時間開放されていて閉鎖の時間はありませんと施設の方に聞きましたが、
時期によっては閉鎖されるかもしれないので目安として17:45までには出庫するのをお勧めします。
こちらの駐輪場の利用者は「記念館利用の方」「公園利用の方」「彼岸花の観光の方」などが利用されますが
私が訪れた午後12時台では一台も止まっていませんでした。
なので、バイクで観光の方は待ち時間なく安心していただいて駐輪できそうです。
交通機関でお越しの場合
名鉄河和線「半田口駅」から徒歩10分
矢勝川堤の彼岸花へ交通機関で行く場合は、最寄駅「半田口駅」から徒歩10分で行くことができます。
電車では、「名鉄 河和線 河和•內海 方面行き」に乗り、「半田口駅」で下車です。
以下に交通機関情報を載せておくので、チェックしてくださいね。
周辺情報
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