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10年間の原付維持費と節約方法を解説!

初めに

 50ccの原付スクーターを持とうと思っている方、

原付スクーターの維持費ってどのくらいかかるのか気になりますよね。

私は、当記事執筆時ではすでに、4台の原付を乗り変え,

今は5台目のベテラン原付愛用者です。

特に、最近の2台では走行距離55000kmを機に乗り換えるという溺愛ぶりで

常に欠かさず愛車の手入れをしてきました。

そんな私が実際にかかった原付スクーターの維持費をご紹介します!

ぜひ、あなたの原付ライフの初めの一歩を踏み出す、

準備にお役立ていただければと思います。

それでは、見ていきましょう!

この記事を書いている著者

紘美(ひろみ)@原付で旅する写真家ブロガー

2022年5月より各地をスクーターで旅する写真家 兼 ブロガー|
写真販売実績 累計6000DL突破|
日本や米国・香港・シンガポール等々、全世界でも購入されています|
2年間で巡った観光名所は120ヶ所以上、累計15000枚撮影|
日帰りバイク旅は40日、テント泊のバイク旅は30日以上|
数々のキャンプ旅の経験から、各地の見所・写真映えスポット情報をお届け|
そして、キャンプ旅での必需品も自身の考察を交えてご紹介します|

(更新:2024年7月)

1. 私の前提条件

 まず、前置きとして…

この記事に書かれている維持費は、50cc原付スクーター「Honda Giorno」の

実際にかかった維持費をまとめています。

メーカーや車種、排気量が違った場合は、

かかる維持費も変わってくる可能性があることを一つ触れておきます。

Honda Giorno
50cc原付スクーター「Honda Giorno」
Honda公式サイトより出典・引用



2. 原付の維持費の種類

 原付維持費には、主に以下の費用がかかってきます。

① 整備費(メンテナンス費用)

② バイク保険(任意保険)

③ 定期点検 (任意点検)

④ 自賠責保険 (必ず入る保険)

⑤ 自動車税

※金額が大きい順に記載

この5つの維持費がかかってきます。

それでは実際に見ていきましょう。

1. 整備費(メンテナンス費)

原付整備費 総額 138000円/台

 原付スクーターの維持費で、一番大きな比率を占める費用は、整備費です。

原付での整備は、原付を長く乗り続けるためには必須の費用で、

もし整備をしなければ、原付は新車でも10000kmで壊れてしまうことも多々あります。

私は初台原付は10000kmで壊れ、

2台目は20000kmで壊れました。

3台目は40000kmで壊れました。

4台目、5台目は55000kmでもまだ元気でしたが、

安全のために乗り換えました。

この長く保つ保たないの違いは、

ひとえに整備を念入りにしていたかどうかです。

なので、しっかり長く保たせるためには整備を念入りにしましょう。

その50000kmでも元気で動いていた原付2台での整備費を以下の表にまとめました。

走行距離整備項目整備費用
0km
3000kmエンジンオイル交換1100円
6000kmエンジンオイル交換1100円
9000kmエンジンオイル交換1100円
10000kmギアオイル交換200円
スパークプラグ交換1400円
12000kmエンジンオイル交換1100円
リアタイヤ交換13100円
15000kmエンジオンオイル交換1100円
18000kmエンジオンオイル交換1100円
20000kmドライブベルト交換7500円
プーリー交換2100円
ウェイトローラー交換2100円
ギアオイル交換200円
エアフィルター交換4000円
スパークプラグ交換1600円
21000kmエンジンオイル交換1100円
24000kmエンジンオイル交換1100円
リアタイア交換12000円
27000kmエンジンオイル交換1100円
30000kmエンジンオイル交換1100円
フロントタイヤ交換14000円
スパークプラグ交換1600円
ギアオイル交換200円
33000kmエンジンオイル交換1100円
36000kmエンジンオイル交換1100円
リアタイヤ交換12000円
39000kmエンジンオイル交換1100円
40000kmウォーターポンプ交換15000円
サーモスタッド交換5000円
ドライブベルト交換7500円
プーリー交換2100円
ウェイトローラー交換2100円
ギアオイル交換200円
エアフィルター交換4000円
42000kmエンジンオイル交換1100円
45000kmエンジンオイル交換1100円
スパークプラグ交換1600円
48000kmエンジンオイル交換1100円
リアタイヤ交換12000円
50000km買い替え0円
維持費合計138000円

この表は、私が走行距離50000kmで乗り変えるまでの整備費を記載しています。

その金額が、原付整備費 総額138000円/台と

約14万円かかりました。

私は2-4年で50000km走ります。

使用頻度は、長距離の運転での旅や仕事利用で多いです。

目安として、一般の方での平均的な使用頻度では、

年間3000km〜5000kmと言われています。

これは「通勤の往復」や「買い物利用」などで毎日10km乗った場合です。

平均的な使い方をされている方であれば、50000km = 10年間保つことになります。

また、表の補足として、

私はエンジンオイル・ギアオイル交換は、自分で交換しています。

エンジンオイル・ギアオイル交換ができない方は、表記載の料金に整備店の工賃がかかってくるので、

整備費はもうちょっと高くなります。

その場合は、エンジンオイル・ギアオイル交換費用は、

大体一回工賃含めて2200円ほどが多いです。

また、原付は動くうちに買取してもらうと、

50000km走っていても1万円ほどの値段がつくことがあります。

なので、私は50000km走ったら買取業者に買取を依頼して、

新しい原付を購入することをおすすめします。

2. バイク保険(任意保険)

付帯保険の場合 16500円/年

新規保険の場合 20000〜80000円/年

 続いて、バイク保険です。

私は独身のため、親の自動車保険の付帯保険に入らさせていただいています。

その付帯保険の費用が、16500円/年、

そのため、私の年間の保険料は「16500円」です。

独身の方であれば、チューリッヒなどで親の付帯保険に加入することができます。

もし既婚であれば、付帯保険には入ることができないので、

新規契約で保険に入る必要があります。

新規保険の場合 20000〜80000円/年です。

新規契約で保険に入る場合は、

走行距離と保険内容によって保険料は変わるため

年間20000円〜80000円の変動になっています。

3. 定期点検(任意点検)

12ヶ月点検 12100円/回

 50cc原付には、車検というものがありません。

なので、バイク整備店で点検をするかしないかは任意になります。

私は、旅の途中で故障してもらっては困るので必ず任意点検に出しています。

任意点検に出す基準としては、「1年経過」もしくは「10000km走行」のどちらかのタイミングで

出すことをおすすめします。

その任意点検の費用は、「12ヶ月点検」で「 12100円」でした。

私は一度、任意点検を怠ったことでマフラー(排気管)のボルトが緩み外れて、

マフラーが取れてしまったことがありました。

その時の修理費はなんと5万円と高額な金額に…

他にも、駆動系のボルトの緩みなどもあったみたいだったので、

よく走る方は特に定期点検には出すことをおすすめします。

4. 自賠責保険(必ず入る保険)

① 12ヶ月契約 6910円/1台

② 24ヶ月契約 8560円/1台

③ 36ヶ月契約 10170円/1台

④ 48ヶ月契約 11760円/1台

⑤ 60ヶ月契約 13310円/1台

 自賠責保険は、必ず入っておかなければいけない強制保険です。

自賠責保険は、契約する保険期間が長くなればなるほど安くなる特徴があります。

その費用は、保険期間によって6910円から13310円まであり、

私は36ヶ月の自賠責保険に入っています。

これは、12ヶ月の自賠責保険を3回入ると20730円総額でかかりますが、

36ヶ月だと10170円と10560円もお得に原付に乗り続けることができます。

なので、契約する時はできるだけ長期契約で保険を契約しましょう。

また仮に、保険満了前に乗り換え・廃車にしても自賠責保険の会社に

保険償還手続きをすれば、残った期間の保険料が戻ってきます。

なので、保険期間を長めで契約することをおすすめします。

5. 自動車税

50cc原付自動車税 2000円/年

 自動車税は、毎月4月に県から請求される税金です。

原付のナンバープレートを所有している限りかかってきます。

その費用が、自動車税2000円/年です。

この税金は、ナンバープレートが発行されている原付を

12月末日まで所有していた台数によって請求される税金です。

もし、原付を乗り換えていたり廃車にした場合は、

すぐにナンバープレートを市に返却しましょう。


3. その他の諸経費

1. 駐車料金

無料(駐輪場でいい)

 50ccの原付スクーターは、駐輪場があるマンションやアパート等なら、

駐輪場に停めてもいい車両なので、駐車場料金はかかりません。

駐車場に止めなければいけないバイクは、50cc超えのバイクです。

50cc超えのバイクであれば、バイク用の駐車場を借りなければいけないので、

注意が必要です。

2. ガソリン代

年間5000km走行の場合 16900円/年

5000km / 50km/L =100L

100L × 169円/L =16900円

※実走行燃費 50km/L
※ガソリン費 169円/L

 ガソリン代は、2024年5月現時点のガソリン価格で算出します。

私の原付スクーター「ジョルノ」は、

カタログに載っている走行燃費は70km/Lですが

実走行燃費は55km/Lほどです。

なぜ燃費がカタログ表記より下がるかというと、

信号での停車・発信や待機時間のアイドリングなどがあるためです。

なので、少し下を取って50km/Lで計算していきます。

また、2024年5月のガソリン料金は、169円/Lで算出すると、

年間5000km走行する方は、ガソリン100L/年の消費。

費用にすると、16900円/年になります。

注釈として、年間5000km走行は、平均より少し上の年間走行距離です。

多くの方が年間5000km未満で収まるので、

どのくらい走るのかわからない方は、5000km/年で

計算していいでしょう。

4. 維持費を安くする方法

1. 自分で整備する(エンジンオイル交換)

 整備費で一番頻度が多く、費用がかかるのはエンジンオイルの交換です。

エンジンオイルは、実はとても簡単で初心者でも交換ができます。

私は、エンジンオイルを自分で交換しているのですが、

交換に要する時間はたったの10分ほど。

交換費用はたったの600円/0.6L(※計り金額で計算)

整備店で整備してもらうと、工賃を含め2200円です。

なので、50000km走るなら、エンジンオイルの交換回数は16回。

自分で交換するのと、整備店で交換してもらう場合の違いは以下の通りです。

① 自分で交換の場合

600円/0.6L × 16回 = 9600円

② 整備店で交換の場合

2200円(工賃込み) × 16回 =35200円

自分で交換すると、「25600円」節約できる。

エンジンオイルの交換の仕方は、また別記事で紹介するとして…

整備費を25600円節約できるのは、とても大きいことですね。

また、エンジンオイルを交換できるようになっておくと、

原付の状態がオイルを通じてわかるようになるので

ぜひおすすめです。

2. 自賠責は長期で契約

 前項でお伝えした通り、自賠責保険は保険期間が長くなるほど保険料が安くなります。

また、満期前に乗り換え・廃車した場合でも、

自賠責保険の会社へ連絡して保険ステッカーを返送すれば

残りの自賠責保険料が返ってきます。

なので、年間5000kmぐらいしか乗らないというのであれば、

10年はもつ見込みでいいので、自賠責保険 60ヶ月 × 2回 に分けて契約するのがいいでしょう。

多くの人がやってしまいがちなケース(36ヶ月契約)でその違いを計算していきましょう。

① 36ヶ月契約で10年保った場合

36ヶ月契約 × 3回 = 30510円
12ヶ月契約 × 1回 = 6910円

合計 37420円


② 60ヶ月契約 × 2回 = 26620円

合計 26620円

② - ① = 10800円

結果、60ヶ月契約を2回の方が、10800円節約できることになります。

また、仮に10年持たなかったとしても、

自賠責保険を償還手続きすれば残り金額が帰ってくるので

あまり気にする必要はありません。

こちらも長期契約はおすすめです。

3. メンテナンスを怠らない

 定期点検・部品交換は、ぜひ怠らずしっかりやってほしいと思います。

なぜかというと、メンテナンスを怠ると今まで紹介してこなかった費用以外に

整備費がかかるからです。

どういうことかというと、

バイクは一度故障してしまうと整備店へ預けることになるのですが、

その時に原因となるものを特定するための調査費用、

そして原因だと思われるものを全て交換する交換費用が

発生してきます。

また、レッカーしたのなら現場引き上げ代と、

修理後家までの運搬する運搬費用もかかります。

こうなると、今までご紹介してきた費用にさらに追加で

維持費がかかることになります。

なので、定期点検・部品交換を怠ることは

短期で見ればお金は節約するように見えます。

ですが、長期で見るとご紹介した費用にさらに追加になることになっていまいます。

例えば、私が経験した事例で言うと、

定期点検「12ヶ月点検 12100円/回」を渋った代わりに、

マフラー脱落で、修理費・部品交換費50000円かかりましたし、

スパークプラグを交換しなかったために、原付が道中動かなくなり

余分にレッカー代がかかったり、

また、ドライブベルトを交換しなかったために切れて動かなくなり、

レッカー代と交換費用が発生したりしました。

あと、メンテナンスを怠って原付が早く壊れてしまった場合、

原付自体の購入額に対するコスパも落ちるので、

整備費は念入りにしてください。

以下に、コストパフォーマンス面(費用対効果)も触れておきます。

① 30000kmで廃車・乗り換えした場合

原付新車価格 200000円 / 6年 = 33333円 / 年


② 50000kmで廃車・乗り換えした場合

原付新車価格 200000円 / 10年 = 20000円 / 年

② - ① = 13333円 / 年

※ 年間走行距離5000kmで試算

コスパ面では、年間13333円得していることになるので、

整備は「見えざる費用」を発生させないためにしっかり行いましょう。

4. 優しい運転をする

 これはガソリン代に影響してきます。

基本的に、急発進・急停車、フルスロットルの機会が多いほどガソリン消費のコスパは落ちます。

一番燃費がいい速度は、30〜40km/秒です。

発信する時は、ゆっくり速度を上げ、

停車する時はなるべくエンジンブレーキの減速を使いながら最後にブレーキ停車。

フルスロットル走行は、リミッターで速度が抑制されるので燃費が悪くなります。

これは、些細なことではありますが、

これを意識することで燃費が良くなり、ゆったりした気持ちのいい運転ができます。

5. 給油時はポイントカード提示する

 意外と知られていないのは、給油時の節約方法。

現金払いにする時は

Tポイントや楽天ポイント・Pontaカードを一緒に提示しましょう。

現金のみの場合より、

カード提示した時はガソリン代が-2円/Lほど割引されるだけでなく

給油量に応じてポイントもつくのでおすすめです。

クレジットカード払いの時も同じく-2円/Lほど割引されます。

もし常連さんとして1ヵ所のガソリンスタンドさんを愛用しているのなら、

さらに割引が効くそのガソリンスタンド専用のプリペイドカードやクレジットカードが

あるかどうか確認しておきましょう。

そういった専用プリカ・クレカは-2〜-4円/Lほどの高割引の場合があります。

-4円/Lは大きいですよね。

もし50000km走った場合の節約効果も記載しておきます。

・50000km走った場合の節約効果

① 割引なし

 1000L × 171円/L = 171000円

② -2円/Lの割引の場合

 1000L × 169円/L = 169000円

③ -4円/Lの割引の場合

 1000L × 167円/L = 167000円

① - ② = 2000円

① - ③ = 4000円

ポイントカードや会員カード(プリカ・クレカ等)活用した場合は、

2000円〜4000円節約することができます。

ぜひ、活用してみてください。


5. まとめ

1. 年間走行距離5000kmの方の場合

結局のところ、維持費はどのくらいかかるのか…

一般的な使用でのモデルケースを元に、算出すると…

年間維持費

① 整備費(メンテナンス費用)
 平均 13800円/年

② バイク保険(任意保険)
 付帯保険の場合 16500円/年
 新規保険の場合 20000円/年

③ 定期点検 (任意点検)
 12ヶ月点検 12100円/年

④ 自賠責保険 (必ず入る保険)
 自賠責保険 60ヶ月 13310円/5年
 =2662円/年

⑤ 自動車税
 2000円/年

⑥ 駐車場費用
 0円(無料)

⑦ ガソリン代
 16900円/年

・合計
付帯保険の場合 63962円/年
新規保険の場合 67462円/年

年間走行距離5000km走る方は、年間維持費は「70000円」を見積もっておけばいいでしょう。

この条件で、原付維持費を月換算にすると「約5622円」

新車購入時点から毎月5700円を原付貯金しておけば、50000kmの廃車まで

十分なメンテナンスをしながら乗り続けることができます。

2. 維持費を安くする方法

維持費を安くする方法をまとめると、

節約ポイント

① 自分で整備する(エンジンオイル交換)
 25600円の節約効果

② 自賠責は長期で契約
 60ヶ月契約で10800円の節約効果

③ メンテナンスを怠らない
 「見えざる費用」を発生させない

④ 優しい運転をする
 燃費向上でガソリン代が浮く

⑤ 給油時はポイントカード提示する
 ガソリン代 2000円〜4000円/台の節約効果
 


ぜひ、しっかり維持費を把握して計画的に原付スクーターライフを送りましょう。

  • この記事を書いた人

紘美(ひろみ)@旅をするWebライター

2022年5月より各地を旅する写真家 兼 Webライター| 写真販売実績 累計5000DL突破| 日本だけでなく、米国・香港・シンガポール等へも販路を拡大| 1年間で巡った観光名所は51ヶ所。1年半で90ヶ所以上| そのうち、テントによるキャンプ泊は約30日以上(2024年1月現在)| 数々のキャンプ旅の経験から、各地の見所・写真映えスポットをお届け| そして、キャンプ旅での必需品も自身の考察を交えてご紹介します|

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