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原付の寿命は5通り、走行距離ごとの対策と予防

はじめに

 原付の購入を考えている方、

もしくは、買ったけど何kmまで走ることができるのかと気になる方のために

「50cc原付の寿命は、いったい走行距離何kmなのか」という点と

「寿命が早まってしまう原因」を走行距離ごとに解説しています。

ぜひ、この記事を読んで原付の寿命を長寿にしてあげてくださいね。

それではみていきましょう。


原付の寿命は?

しっかり整備した時の寿命は…

 まず、気になる原付の寿命ですが、

50cc原付の寿命は

 この数字は、厳密にはまだ走行できるのですが、

この走行距離になると色々な部品に経たりとガタが来ています。

なので、安全面と予期せぬ故障リスクとのバランスを考えた時に

乗り換えを検討すべき分岐点と言える基準です。

なので、60000kmを超えても乗り続ける場合は、

なるべく遠出はせずに近場の移動のみで使いましょう。

そして、いつ故障してもいいように

もう一台新しめの原付との2台持ちにするなどリスクヘッジ(もしもの備え)をしておく必要があります。

さて、次からは、

走行距離ごとに原付の寿命を解説していきます。


5000〜10000kmで寿命になる場合

オイル交換をしていない

 5000〜10000kmで寿命になってしまう原因は、

エンジンオイルの交換を怠っている場合しかありません。

新車でもエンジンオイルを交換していないと、

この距離で故障します。

エンジンオイルは3000kmに交換が必須で、

エンジンオイルを交換しないと人間で言う血液(オイル)が

劣化・ゴミの蓄積が進み、エンジンを痛めます。

そして、ついにはエンジンが動かなくなるのです。

エンジンオイルは、必ず定期的に行いましょう。

このパターンでの故障は、オーバーホールをするか、

廃車になる致命的な故障です。

エンジンオイルの交換の仕方は、

以下の記事で解説しています。

ぜひ、記事を読んで行なっていきましょう。

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10000〜20000kmで寿命になる場合

 上記のメンテナンスをしていること前提で、

この走行距離で寿命になってしまう原因は以下の原因です。

スパークプラグを交換していない

 この距離で壊れてしまうのは、スパークプラグを交換していないことが原因です。

スパークプラグは、エンジンの火花を発生させて燃料ガスを爆発させる役割があります。

しかし、走行距離が増えるにつれて、スパークプラグは摩耗していきます。

そして、放っておくとついには火花が散らなくなってしまいます。

ここまでになると、エンジンがつかなくなってしまうので、

必ず交換しましょう。

交換推奨距離は5000kmですが、最低でも10000kmでは交換しましょう。

また、スパークプラグが原因の故障は、

バイク屋さんで修理してもらえば直ります。


20000〜30000kmで寿命になる場合

上記のメンテナンスをしている前提で、

この距離で寿命になってしまう原因は以下の3つです。

みていきましょう。

ドライブベルトを交換していない

 この距離で故障してしまう原因の一つに、

ドライブベルトが千切れてしまい、駆動系が動かなくなってしまうことです。

ドライブベルトは、交換推奨距離は10000kmですが、

ベルトの状態次第では20000kmまで持ちます。

しかし、20000km以内で切れてしまうこともあるため、

必ず状態を確認した上で最低でも20000kmで交換しましょう。

ベルトが走行中千切れてしまえば、タイヤがロックされ

転倒・大きな事故にも繋がります。

もし千切れた場合は、バイク屋さんで修理してもらえば直ります。

エアフィルターを交換していない

 エアフィルターは、エンジンに綺麗な空気を供給するために

空気をこすフィルターです。

このフィルターを交換していないとエンジンに空気が送られず、

燃料の燃焼不良やエンストの原因になります。

また、燃焼不良が起こしている状態で放置すると

エンジン内に燃焼不良蓄積物(カーボン= すす)が溜まり、

カーボン噛みが起こる二次被害になる場合があります。

推奨交換頻度は5000km毎ですが、最低でも10000kmごとには交換したいところです。

カーボンメンテナンスをしていない

 カーボンメンテナンスとは、エンジン内には常にカーボン(=すす)が少なからず発生しています。

そのカーボンが、エンジン内に溜まり、ある時急にカーボンの塊が剥がれ、

エンジン内の排気口などにはさまり、圧縮不良・燃焼不良を引き起こします(カーボン噛み)

この、カーボン噛みが起こってくるのが20000kmあたりから。

カーボン噛みを引き起こしてしまうと、

「走行中やアイドリング中・減速時にエンスト」

「セルモーターは回るのにエンジンがつかない」

というトラブルが多発します。

このカーボン噛みを起こさないために、

常日頃からカーボンメンテナンスをしていることが大事です。

カーボンメンテナンスに関しては、以下の記事に詳しく書いてあるので

ぜひ、定期的にカーボンメンテナンスをしてくださいね。

原付エンジンが止まる原因はカーボン噛み! - フォドレな旅
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50cc原付ならどんな車種でも発症するカーボン噛み。そのカーボン噛みの原因と症状の解説、そして予防策と発症してしまった時の解決策・修理方法を動画付きで解説しています。

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30000〜50000kmで寿命になる場合

 上記のメンテナンスをしていること前提で、

この走行距離になって寿命になってしまう原因は、以下の2つです。

早速みていきましょう。

冷却水の点検を怠っている

 この走行距離になってくると、次は冷却水の点検を怠っている場合です。

冷却水がある原付タイプは、最近の水冷タイプの原付です。

冷却水は、基本的に減っていれば付け足せばいいのですが、

この付け足しをせずに冷却水がなくなり、

エンジンがオーバーヒート・焼けつきを起こしてしまうと

残念ながら一発アウトの廃車です。

また、サーモスタッドやウォーターポンプの経たりによって

故障してくる場合もあるため、

冷却装置周りで異常を感じたらすぐにバイク屋さんに見てもらいましょう。

雨ざらしにしている

 雨ざらしは、走行距離というよりも経年性の故障原因です。

雨ざらしにしていると、主にやられてしまうのが電気系統です。

スピードメーターの故障や内蔵コンピューターの故障など、

軽度から重度のものがあります。

電気系統が壊れてしまうと、重度のものだと残念ながら廃車です。

雨ざらしは、蓄積型の進行性の故障原因なので、

できる限り屋根付き駐輪場や、雨除けカバーをかぶせてあげましょう。


上記記載を予防すれば50000km行ける

 上記のメンテナンスをしていれば、

原付が長持ちするだけでなく

きっと50000kmも走ってくれることでしょう。

しかし、メンテナンス自体は上記のものが全てというわけではないので、

適宜メンテナンスが必要箇所は整備してあげてください。

まとめ

原付は人間と一緒

 いかがだったでしょうか?

原付もメンテナンスをしっかりすることで、

長持ちする&50000km以上の寿命になることがお分かりいただけたでしょうか?

原付は、私たち人間と一緒です。

私たち人間も、定期的に綺麗な水を飲んで、

痛めた場所を治療し、適切な処置をしていかないと

体を壊してしまいます。

私たちが健康的な生活を送る習慣を築くのと一緒で、

原付にも長持ちするだけの整備習慣を整えてあげましょう。

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  • この記事を書いた人

紘美(ひろみ)@旅をするWebライター

2022年5月より各地を旅する写真家 兼 Webライター| 写真販売実績 累計5000DL突破| 日本だけでなく、米国・香港・シンガポール等へも販路を拡大| 1年間で巡った観光名所は51ヶ所。1年半で90ヶ所以上| そのうち、テントによるキャンプ泊は約30日以上(2024年1月現在)| 数々のキャンプ旅の経験から、各地の見所・写真映えスポットをお届け| そして、キャンプ旅での必需品も自身の考察を交えてご紹介します|

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